ぶすっとした顔のユキカゼにスイケンは困ったようにショウキを振り返った。
「これ以上の組み合わせは考えつかないんだが、ユキカゼがどうしても嫌だと言うんだ」
「確かに文句のつけようが無い。何が嫌なんだ?」
首を傾げたショウキを見上げてユキカゼは頬を膨らませた。
「しんがりなのは良いけど、カエンと連結するのは嫌だ」
「でもお前に何かあった時にカエンならすぐ手を貸してくれるだろ。俺も安心だし」
と言われてもユキカゼは不機嫌な顔で首を振る。
「どうする、スイケン」
「セイザンは4番目を気に入っているようだしな・・・5番目に頷くかどうか」
「そうだな・・・」
困った、と顔を見合わせているとのっそりとゲツエイが部屋に入ってきた。
眠そうに欠伸を噛み殺してユキカゼの隣に腰を下ろす。
「エネルゴンでもとってくれ」
言われてユキカゼが渡したのを飲むと少し目が覚めたようだった。
「二人とも難しい顔してどうしたんだ?」
後ろに立って話し合っている二人を振り返ってユキカゼに聞く。
ざっと事情を聞いて、ゲツエイは合点がいったように笑いを浮かべた。
「ライバルとは連結したくないってわけか」
にっと笑ったゲツエイに頬を膨らませてユキカゼは顔を逸らした。
いつもぼーっとしてるくせにゲツエイは妙に勘が良い。
「意地を張るのも結構だが、あまり兄さんを困らすんじゃないぞ」
肩を叩かれてユキカゼはうーん、と唸り声を上げた。
振り返って困り顔の兄に少し顔を顰める。
決してショウキを困らせたいわけではないのだ。
溜息を吐いて立ち上がったユキカゼを眠そうな顔に優しい微笑を浮かべてゲツエイは見上げた。
「ショウキ、さっきのでいいよ」
「え?」
「カエンと連結する」
「本当か」
「良かった」
にっこり笑ったショウキとスイケンに笑い返してユキカゼはまたとすん、と椅子に腰を下ろした。
「ま、飲め飲め」
渡されたエネルゴンをぐいと呷ると、ゲツエイは嬉しそうに呟いた。
「俺は3番目だと。収まりの良い数だ」
肩を竦めるたところで、どんと少し強く背中を叩かれる。
「しんがり、しっかりやれよ」
「言われなくてもわかってるさ」
「おう元気の良いこった」
*2008/10/09
*2009/06/22 加筆修正