「まだやってるのかい?」
グラップルは設計図の手直しに夢中になっていたので、急に肩に手を置かれて跳び上がった。
「うん、今良いところなんだ」
「少し休んだ方がいいよ」
差し出されたエネルゴンを有り難く受け取って肩の力を抜く。
休憩にしよう、と隣にかけたホイストにグラップルは嬉しそうに話し始めた。
「もう少しで出来上がりそうなんだ」
「そう?楽しみだな」
「今度のは入口のセキュリティレベルを上げてみたんだ。もちろん雰囲気を壊さないようにしてあるけど」
「面白い形の扉だね、斬新じゃないか」
「だろう!…ほんとはこんな軍事設備付けたくないんだけど、しょうがないよね」
悲し気に付け加えたグラップルの手を撫でてホイストは励ます。
「いつかきっと軍事設備なんていらない建物を造れるよ」
「そうなるといいんだけど」
「大丈夫さ」
持ち上げた指先にキスを落とすとホイストはにっこり笑った。
「早く君の作る建物を見たいな」
顔を微かに染めてグラップルは嬉しそうに頷く。
「ホイストも手伝ってくれるだろう?」
「もちろん」
*2008/09/18
*2008/11/25 加筆修正