大人しくしていろ、と言われてナイトスティックはその通り静かにデスクの端に腰掛けていた。
時折ぷらぷら足を揺らして退屈を紛らわしているとペンが飛んできた。
「うるさい」
「喋ってないだろ」
口を尖らせて言い返すとじろりと睨まれる。
理不尽だ、とナイトスティックはサイクロナスを睨み返した。
「仕事が進まないのを俺のせいにすんじゃねぇよ」
そこまで面倒みきれねぇ、と肩を竦めてみせるとぱしっと額をはたかれる。
「お前は何様のつもりだ」
苦笑したサイクロナスはナイトスティックを抱き上げると膝に座らせた。
「次の作戦は面白くなるぞ」
「…なんで?」
「俺が考えたからだ」
自信満々に言うのを見上げてナイトスティックは呆れたように溜息をついた。
「お前の作戦って大抵成功しないじゃないか」
「作戦自体はいつも悪くない」
そうだろう?とサイクロナスは同意を求める。
さあ、と首を傾げてナイトスティックは聞き返した。
「じゃあ何が悪いんだ?」
「作戦を無視する輩だ。兵士は駒となって作戦に忠実に動かねばならん。」
「俺もか?」
「当たり前だ。お前は俺の銃だろう」
「俺の意思は」
「戦場においては俺の手足となって働く、それがお前の勤めだ」
最も、とサイクロナスは少し不満げな顔をしたナイトスティックの頭を軽く叩いた。
「俺の手足であり武器である前にお前は俺のパートナーだがな」
「ふん」
鼻を鳴らしてナイトスティックはサイクロナスに身体を預けた。
それに僅かに頬を緩めると、サイクロナスはほら、とナイトスティックにデータを渡した。
「入力を手伝え」
げ、と顔を顰めて逃げ出そうとするのを簡単に掴まえるとモニターの前に座らせる。
「パートナーは常に協力しあうのだ」
「都合の良い事ばかり言いやがって」
「ごちゃごちゃ言うと次は連れて行かないぞ」
「俺がいなくてこまるのはそっちだろうが」
「そんなことばかり言っていると本当に置いていくからな」
「ちぇ、ほんと偉そうだよな」
*2008/11/11