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「大したことじゃない」
ジャズの言葉にアイアンハイドは唸り声を上げた。
「大したことじゃない、だと?」
「そうさ。ただ迎えに行って、連れて帰ってくるだけ」
なあ?と後ろに立っているバンブルビーに同意を求める。
バンブルビーは少し首を傾げて頷いた。
「多分ね」
それから躊躇いがちに付け加える。
「ついていっても良いかな?」
ジャズは笑って手を振った。
「サムと約束してるんだろ」
「でも」
「バンブルビー」
「…わかった」
「バンブルビーが帰ってくる頃には仲間が一人増えてるさ」
しゅん、と肩を落としたバンブルビーに笑いかける。
アイアンハイドはしばらく考えるように顎に手をやっていたが、大きく頷くとジャズに言った。
「バンブルビーでなくても誰かと一緒に行けばいい。俺もラチェットも手が離せないが、他の連中なら…」
「ご冗談を」
うんざりしたような仕種をするジャズに構わずアイアンハイドはホールで寛いでいる面々を値踏みするように見回した。
「バリケード!」
「断る」
間髪入れずに言い返すとバリケードはモニターから顔をあげずに言い足した。
「心配するような年じゃないだろ。独りで行かせろ」
ジャズはぱちんと指を鳴らして頷いた。
「そういうこと」
「スタースクリームは?」
アイアンハイドはジャズを無視してスタースクリームに呼びかけた。
ソファでゆったりと寛いでいたスタースクリームは同じく、と面倒くさそうに返事を寄越す。
「ガキのお守りなんざ真っ平だ」
それに笑ってジャズは何事か言い返した。
バンブルビーが吹き出し、アイアンハイドが渋面を作る。
「ジャズ…」
窘めるような口調にジャズは肩を竦めた。
「とにかく心配することなんて無い。身体の事はラチェットのお墨付きだし」
溜息をついてアイアンハイドは頷いた。
「そうだな…説得に自信はあるのか?」
「誰に言ってるんだ、アイアンハイド」
「オーケイ、気を付けて行けよ」
降参だ、と両手を上げてみせたアイアンハイドといってらっしゃい、と手を振るバンブルビーに頷いてジャズはダムの出口へと向かった。
*2008/12/22